【トレンドリポート】スマートマニュファクチャリング - 製造業をめぐる課題と方向性2
講師のみなさま、こんにちは!
前回の投稿では「デジタル敗戦」をキーワードにお届けしましたが、
今回はその続編として、製造業におけるスマートマニュファクチャリング構築ガイドラインと
データ連携を切り口に、読み解いていきます。
参照した資料はコチラからご覧いただけます🔗
∈ 製造業で求められるDX人材像 ∋
前回、「デジタル敗戦」からの脱却に必要なのは
「CX(コーポレート・トランスフォーメーション)」の推進、とリポートしましたが、
それに加えて、製造業ではDX人材不足も大きな課題です。
デジタル技術を駆使できる人材の確保は急務です。
単にデジタル技術に明るいだけではなく、
ビジネス戦略を理解しデジタル技術を活用できる人材が必要です。
∈ 部分最適から全体最適へ ∋
さらに、日本の製造業では、DXの取り組みが既存の部門や業務範囲に限られるなど、
「部分最適」に偏りがちな現状があるそうです。
一方で、課題解決には、製造プロセス全体を俯瞰した「全体最適」の考え方も不可欠です。
そこで策定されたのが、「スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン」です。
製造プロセスを俯瞰した全体最適をいかに、作っていくかがカギ🔑となります。
このガイドラインに基づく取り組みが、企業の競争力を高めることにもつながるため、
経営層やリーダーを中心に推進されることが見込まれています。
全体を見通した進め方や手法を浸透させることで、経営課題や業務変革に踏み込んだ根本的な課題解決を目指している、ということですね。
それゆえに、「デジタルガバナンスコード」「セキュリティ対策ガイドライン」などの
他のガイドラインとも連携されていくようです。
引用:https://www.meti.go.jp/press/2024/06/20240628004/20240628004.html
∈ データ連携の重要性 ∋
そして、製造業ではデータ連携が大きな課題となっています。
サプライチェーンの各所で、異なるシステムや規則によってデータが連携されているため、
非効率な状況が続いています。
一企業内で全体化していく動きはもちろんですが、そこにとどまらず、
企業間、さらに業界横断でも産業データを連携する動きまでに発展する兆しがでています。
それがウラノス・エコシステムです。
ここでは、産業データの連携を通じて課題解決に向けたユースケースが始まっています。
例えば、車載用蓄電池の業界では、カーボンフットプリントに関するデータ連携が進み、
トレーサビリティの向上が図られています。
また、化学物質の管理などにもこのアプローチが活用されています。
ここは今後どのような動きになるのが要ウォッチですね🧐
出典:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/digital_architecture/ouranos.html
∈ Udemy Businessのsales担当者より😉 ∋
∈ まとめ ∋
いかがでしたでしょうか。
製造業では、人材不足の解消や全体最適の考え方、データ連携の強化などが
求められているようです💡
これらのトレンドを踏まえ、ぜひご自身の専門性と結びつけて、
講座制作のヒントを見つけてみてくださいね🧐
最後に、みなさんの意見や質問をお待ちしています。
どんなことでも気軽にコメントしてください😉
これからも一緒に学びを深められたらうれしいです!どうぞよろしくお願いします!
「第16回 産業構造審議会 製造産業分科会 資料4 製造業を巡る現状と課題 今後の政策の方向性」(経済産業省)(016_04_00.pdf (meti.go.jp))をもとにベネッセコーポレーション作成